イギリスのスナク新首相が25日に就任会見を行い、「前政権の過ちを修正するために首相に選ばれた」として、トラス前首相が打ち出した大規模減税案で混乱した経済を立て直す決意を示しました。

スナク氏は25日、ロンドンのバッキンガム宮殿を訪れてチャールズ国王に謁見（えっけん）し、新たな首相に任命されました。その後、首相官邸で就任会見を行いました。

スナク新首相「（前政権の政策には）多少の過ちがあった。私はそれを修正するために首相に選ばれた。信頼は勝ち取るものであり、私は皆さんの信頼を勝ち取ります」

スナク新首相は「経済の安定と信用を政権の中心課題に据える」と述べて、混乱した経済を立て直す決意を示しました。

トラス前首相は、財政的な裏付けがないまま減税を打ち出し、市場の混乱を招きましたが、記録的な物価高に対し、スナク氏が有効な対策を打ち出せるかが今後の焦点となります。

スナク氏は現在42歳で過去200年間で最も若い首相で、イギリス初のアジア系の首相となります。