イギリスの首相になる保守党の党首を選ぶ選挙に立候補するか注目されていたジョンソン前首相が、党の分裂回避を理由に立候補を断念すると明らかにしました。

ジョンソン前首相は、23日、コメントを出し、立候補に必要な下院議員100人の推薦を確保したと明かし、「党首選に勝利し、首相官邸に戻る可能性はかなり高かった」と述べました。

その一方で、「議会で党が団結しなければ効果的な統治はできない」として「残念ながら立候補は正しい選択ではないとの結論に至った」と述べ、立候補を断念すると明らかにしました。

保守党の党首選をめぐっては、23日に立候補を表明したスナク元財務相が100人の推薦人を確保したと伝えられていて党内での支持を広げています。

一方、21日に立候補を表明したモーダント元国防相を支持すると明らかにした議員は20人あまりにとどまっています。

日本時間24日午後10時の立候補締め切りまでにモーダント氏が100人の推薦人を確保できず正式な立候補者がスナク元財務相だけになった場合、その時点でスナク氏が新党首に決まり、その後、新たなイギリスの首相に就任します。