北朝鮮「歴史の審判だ」 国連安保理“制裁調査”専門家パネルの活動終了
北朝鮮に対する制裁の履行状況を調べる国連安全保障理事会の専門家パネルの活動が終了したことについて、北朝鮮は「歴史の審判だ」と強調しました。
安保理の専門家パネルをめぐっては、北朝鮮との関係強化を進めるロシアが任期延長案に拒否権を行使したため、先月をもって活動が終わりました。
アメリカなどは共同で活動終了への懸念を示していますが、北朝鮮の国連大使はこれ対し、国営メディアを通じて声明を発表し、「専門家パネルに対するアメリカと西側の偏愛と執着、その解体を受けた、ぼう然自失した彼らの惨たんたる心情を読み取れた」などと指摘しました。
その上で、「アメリカと西側諸国の覇権主義の道具として服務してきた不法謀略団体に対する歴史の審判である」と強調しました。
地元メディアによりますと、アメリカなどは専門家パネルに代わる組織の設置を検討していますが、こうした動きをめぐっては「今後、敵対勢力が第2、第3の専門家グループをつくり上げるとしても、時間の流れとともに、おのずと死滅する運命を免れない」と、けん制しています。