ロシア反体制派指導者・ナワリヌイ氏が死亡 当局発表
ロシアの反体制派指導者で、去年12月に北極圏の刑務所に収監されたナワリヌイ氏が16日、死亡したと、ロシア当局が発表しました。
収監先の刑務所を管轄するロシア刑務局の発表によりますと、ナワリヌイ氏は16日、散歩の後、気分が悪くなり、意識を失ったということです。医療チームが駆けつけ、蘇生措置を行いましたが、その後、死亡が確認されたということです。
この情報について、ナワリヌイ氏の広報はSNSに「まだ確認していない」と投稿し、ナワリヌイ氏の弁護士の1人は、ロシアの独立系メディアに対し、「同僚が14日に一緒にいたが、そのときは正常だった」と話しています。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、情報を把握しているとした上で、「医師が死因を特定する予定だ」とコメントしています。
ナワリヌイ氏は元・野党の指導者で、プーチン政権批判の急先鋒として知られていました。
2020年8月には体調が急変して一時重体となり、その後、OPCW(=化学兵器禁止機関)が、神経剤「ノビチョク」系の毒物を検出したと発表していました。
現在は、プーチン政権を批判した「過激主義」などの罪で服役していて、3月に行われる大統領選挙に向け、支援者らと、プーチン大統領の落選運動を展開していました。