ロシアの反体制指導者で、先月、北極圏の刑務所にいることがわかったナワリヌイ氏が10日、裁判にオンラインで出廷し、報道陣の前に姿を見せました。

ロシアの反体制指導者・ナワリヌイ氏は、プーチン政権を批判した「過激主義」などの罪で現在、服役中です。ナワリヌイ氏の弁護士、ジュダノフ氏は10日、「ナワリヌイはきょう、北極圏の収監先からオンラインで出廷し、記者と話すことができた」とSNSに投稿しました。

ロシアの独立系メディアは、ナワリヌイ氏が「状況は以前よりも良く、独房の温度や食事は許容範囲だが、まだ手紙を受け取ることができない」と述べたと明らかにしました。10日の裁判は、隔離された懲罰房に入れられたことに対し、ナワリヌイ氏が起こしたものでしたが、裁判所はこれを却下しました。

ナワリヌイ氏をめぐっては、大統領選挙告示直前の先月6日から一時、居場所がわからなくなり、25日に北極圏の刑務所に移送されたことを弁護士らが突き止めていました。