ロシアの反体制派指導者で服役中のナワリヌイ氏の広報担当者は、ナワリヌイ氏が所在不明になっていると明らかにしました。

ナワリヌイ氏は、プーチン政権批判の急先鋒で、2021年、ドイツからモスクワに戻った際に収監されました。ことし8月には、「過激主義」などの罪でさらに禁錮19年の有罪判決を受け服役しています。

ナワリヌイ氏の広報担当者は11日、「居場所も何が起こっているのかもわからないまま6日目になった」とSNSに投稿しました。

独立系メディアによりますと、ナワリヌイ氏が服役していた刑務所は弁護士に対し、「もはや収監者リストに載っていない」と伝えたということで、行方がわからなくなっています。

ロシアでは7日に大統領選挙が告示され、8日にプーチン大統領が5回目の出馬を表明しました。ナワリヌイ氏の支援組織は、大統領選挙に関して、プーチン氏の落選運動を展開していて、支援者のSNSは、今回の件について「100％大統領府からの直接的な指示だ」と批判しています。