中国の不動産大手、1兆円の赤字へ 社債の利払いも履行できず…市場に不安広がる
中国の不動産大手「碧桂園」は、ことし上半期の純損益がおよそ1兆円の赤字になる見通しを発表しました。社債の利払いも履行できておらず、中国の不動産市場に不安が広がっています。
「碧桂園」によりますと、ことし1月から6月までの純損益は、およそ9000億円(450億元)から1兆1000億円(550億元)の赤字になる見通しで、景気減速に伴うマンション販売の低迷などが影響したということです。
ことし7月までの販売額は、およそ2兆8000億円(1408億元)で、去年の同じ時期に比べ35%の減少、2021年の同時期と比べると61%と大きく減少しました。ロイター通信によりますと、「碧桂園」は、アメリカドル建ての社債の利息が支払えておらず、資金繰りが悪化しているということです。
「碧桂園」の去年の不動産販売額は国内最大で、債務不履行に陥れば、不動産大手・「恒大集団」の経営危機より影響は深刻だとみられています。