台湾の頼清徳副総統が南米を訪問するのにあわせ、立ち寄り先のアメリカへ出発しました。一方、中国は軍事演習の実施を発表していて、副総統がアメリカを経由することへの反発とみられています。

12日夕方、台湾を出発した頼清徳副総統は、アメリカ・ニューヨークに立ち寄った後、南米・パラグアイを訪問し、大統領の就任式に出席します。

頼副総統は、来年1月に行われる台湾総統選挙の、与党・民進党の公認候補で、アメリカ側の要人と会談し信頼を得たい狙いがあるとみられています。

出発を前に頼副総統は、「パラグアイでは、各国のリーダーと交流することで、台湾が民主主義や自由を守ることを理解してもらいたい」と述べましたが、アメリカでの日程については明らかにしていません。

一方、中国は12日から3日間、東シナ海で軍事演習を行うと発表しました。頼副総統がアメリカに立ち寄ることへの対抗措置だとみられています。