台湾の頼副総統、アメリカ経由し南米訪問へ 中国は反発「断固として反対」
台湾の頼清徳副総統が来月、南米を訪問する際、アメリカを経由することが明らかになりました。中国は、「断固として反対する」と反発しています。
台湾の外交部は17日、頼清徳副総統が、蔡英文総統の特使として来月、南米のパラグアイを訪問し、次期大統領に当選したサンティアゴ・ペニャ氏の就任式に出席すると発表しました。さらに、慣例に従って、アメリカを経由することを明らかにしました。
台湾の総統や副総統は、これまでも外交関係を維持する中南米を訪れる際アメリカを経由していました。しかし、ことし4月、蔡総統が中米訪問にあわせ、経由先のアメリカでマッカーシー下院議長と会談した際は、中国が対抗措置として、台湾周辺で軍事演習を行っています。
頼副総統がアメリカを経由することについて、中国外務省の報道官は17日、「いかなる名目や理由であれ、台湾独立分子のアメリカ訪問に断固として反対する」としていて、アメリカに申し入れを行ったと明らかにしました。
■画像:頼清徳副総統Facebookより