トランプ大統領、教育省の廃止に向けた大統領令に署名
アメリカのトランプ大統領は20日、教育省の廃止に向けた大統領令に署名しました。
アメリカ トランプ大統領
「教育省を廃止する。これが正しいことだと誰もが知っている。この45年、アメリカはほかのどの国よりも教育に多額の資金を費やしたが(学力の)出来は最下位に近い」
トランプ大統領は20日、教育省の廃止に向け準備を進めるよう指示する大統領令に署名しました。
トランプ氏は、読解力や数学の能力が低い小中学生が多いと指摘し、教育の権限を各州に戻すと訴えています。一方で、障害のある子供などへの資金援助のプログラムは、他の組織に移すことで維持されると説明しました。
アメリカメディアは、教育省を完全に廃止するには議会の承認が必要で、法案の可決には野党・民主党の協力を得なければならず、実現は難しいとの見方を示しています。
また、すでに20の州と首都ワシントンが教育省廃止の停止を求める訴訟を起こしていて、アメリカメディアは「新たな法廷闘争が勃発することが予想される」と伝えています。