英・ヒースロー空港が停電で閉鎖 日本発の航空機も羽田空港に引き返し… 影響は数日間続く見通し
ヨーロッパで最も利用者数の多いイギリス・ロンドンのヒースロー空港が、大規模停電で閉鎖しています。影響は世界中に広がっていて、ヒースロー空港に向かっていた日本の航空機も、羽田空港に引き返しました。
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イギリス・ロンドン郊外で撮影された映像に映っていたのは、暗闇のなか立ちのぼる大量の煙。
その下の方を見ると、爆発しているのでしょうか? 時折、あたりを照らすように火が燃え上がっているのがわかります。
日本時間21日午前8時半ごろ、大規模な火災が発生しました。燃えているのは変電所。
地元消防隊のXより
「消防士が不眠不休で火災を鎮圧中。変圧器の一部が燃え残っている!」
送電事業者によると、4900軒で停電が続いているということです。
火災があったのは、約2キロ先にヒースロー空港がある場所。ヒースロー空港は、ヨーロッパで最も利用者数が多い世界有数のハブ空港です。
空港内部の映像を見ると、電力の供給が“シャットダウン”したため非常灯以外、停電しています。
「あたりは真っ暗だ」
空港も閉鎖される事態に…。ロイター通信によると、着陸予定だった少なくとも120便が、行き先の変更を余儀なくされました。
空港関係者によると、21日いっぱい空港を閉鎖すると発表。
ヒースロー空港
「空港が再開するまでは、何が何でも空港に向かおうとしないでください」
ロイター通信によると、影響を受ける便は少なくとも1300以上にのぼるということです。
ヒースロー空港上空のフライトレーダーを見ると、普段なら多くの飛行機が行き交う空港のまわりに、飛行機はほぼ見当たりません。
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そして影響は、東京・羽田空港でも…。
21日午後4時すぎに着陸した日本航空の便。乗客200人以上を乗せ、21日午前、ヒースロー空港に向け飛び立ちましたが、引き返してきたのです。午前に出発した日本航空のもう1便は、フィンランドのヘルシンキ空港に目的地を変更。
全日空も、羽田空港からヒースロー空港に向け午前10時ごろに1便が出発していますが、午後6時すぎに羽田空港に引き返すということです。
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ヒースロー空港の運営会社は、深刻な交通混乱が今後、数日間は続くと予想しています。