×

英・ヒースロー空港が停電で閉鎖 日本発の航空機も羽田空港に引き返し… 影響は数日間続く見通し

2025年3月21日 18:30
英・ヒースロー空港が停電で閉鎖 日本発の航空機も羽田空港に引き返し… 影響は数日間続く見通し

ヨーロッパで最も利用者数の多いイギリス・ロンドンのヒースロー空港が、大規模停電で閉鎖しています。影響は世界中に広がっていて、ヒースロー空港に向かっていた日本の航空機も、羽田空港に引き返しました。

   ◇

イギリス・ロンドン郊外で撮影された映像に映っていたのは、暗闇のなか立ちのぼる大量の煙。

その下の方を見ると、爆発しているのでしょうか? 時折、あたりを照らすように火が燃え上がっているのがわかります。

日本時間21日午前8時半ごろ、大規模な火災が発生しました。燃えているのは変電所。

地元消防隊のXより
「消防士が不眠不休で火災を鎮圧中。変圧器の一部が燃え残っている!」

送電事業者によると、4900軒で停電が続いているということです。

火災があったのは、約2キロ先にヒースロー空港がある場所。ヒースロー空港は、ヨーロッパで最も利用者数が多い世界有数のハブ空港です。

空港内部の映像を見ると、電力の供給が“シャットダウン”したため非常灯以外、停電しています。

「あたりは真っ暗だ」

空港も閉鎖される事態に…。ロイター通信によると、着陸予定だった少なくとも120便が、行き先の変更を余儀なくされました。

空港関係者によると、21日いっぱい空港を閉鎖すると発表。

ヒースロー空港
「空港が再開するまでは、何が何でも空港に向かおうとしないでください」

ロイター通信によると、影響を受ける便は少なくとも1300以上にのぼるということです。

ヒースロー空港上空のフライトレーダーを見ると、普段なら多くの飛行機が行き交う空港のまわりに、飛行機はほぼ見当たりません。

   ◇

そして影響は、東京・羽田空港でも…。

21日午後4時すぎに着陸した日本航空の便。乗客200人以上を乗せ、21日午前、ヒースロー空港に向け飛び立ちましたが、引き返してきたのです。午前に出発した日本航空のもう1便は、フィンランドのヘルシンキ空港に目的地を変更。

全日空も、羽田空港からヒースロー空港に向け午前10時ごろに1便が出発していますが、午後6時すぎに羽田空港に引き返すということです。

   ◇

ヒースロー空港の運営会社は、深刻な交通混乱が今後、数日間は続くと予想しています。

最終更新日:2025年3月21日 18:30
    一緒に見られているニュース