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テスラ社の車に放火、欧米で相次ぐ 背景にマスクCEOの言動か

2025年3月19日 19:08
テスラ社の車に放火、欧米で相次ぐ 背景にマスクCEOの言動か

イーロン・マスク氏がCEOを務めるテスラ社の車が、欧米で相次いで放火される被害にあっています。

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アメリカ・ラスベガスにあるテスラの施設で、車が炎上。近くには不審な人影も…。NBCによると18日未明、テスラ車5台を狙った放火事件が起きました。入り口には「抵抗せよ」というメッセージが。

テスラを買うといって持ち上げていたトランプ氏は、今回の放火をテロと非難。(18日 FOXニュースインタビュー)

しかし今、テスラをめぐっては、アメリカだけでなく、ヨーロッパでも反発が広がっています。

NNNパリ 佐藤篤志記者
「パリのテスラ販売店では、ショーウインドーと壁に白いペンキがかけられています」

テスラのフランス支社には白いペンキが。ドイツでもテスラ車4台が相次いで放火され、フランスでは12台が燃やされました。

背景にあるのは、テスラCEO、イーロン・マスク氏の言動です。

テスラCEO イーロン・マスク氏
「ありがとう」

今年1月、トランプ大統領の就任を祝うイベントで見せたジェスチャーが“ナチス式敬礼”に似ていると物議をかもしたほか、ドイツの極右政党を支持する姿勢などが批判を受けています。

テスラ利用者
「“ナチス式敬礼”を見てショックでした。容認できません」

環境に良いと思いテスラ車に乗ってきた利用者も、別の車に替えることに決めたといいます。また、各地で車に傷をつけられたり、「ナチス」と非難する紙が貼られたりする嫌がらせも相次いで発生。

車を守るため、テスラ所有者がとっている対策が…。

「イーロンが、おかしくなる前に買った」と書かれたシール。このシールも人気で、売れているといいます。

テスラの1月の販売台数も、前年比で45%減に。トランプ政権の発足が、思わぬところにも影を落としています。(欧州自動車工業会の調査 欧州31か国)

最終更新日:2025年3月19日 19:08