北朝鮮メディアは、5月31日に失敗と認めた軍事偵察衛星の打ち上げとする写真を公開しました。金正恩総書記の妹・与正氏は「衛星は遠からず宇宙軌道に進入する」と再度打ち上げる考えを強調しました。

1日朝、対外向けの朝鮮中央通信が公開した写真では、軍事偵察衛星を搭載したとする事実上の弾道ミサイルが炎と煙を噴き出し上昇する様子が確認できます。

失敗と認めた打ち上げの写真を公開するのは異例で、衛星打ち上げの正当性を主張する狙いがあるとみられますが、国内向けの「労働新聞」では打ち上げについて一切触れていません。

金与正氏は1日朝、談話で「軍事偵察衛星は遠からず、宇宙軌道に正確に進入して任務遂行に着手するであろう」と再び打ち上げる考えを強調しました。ただ、具体的な時期については言及していません。

また、アメリカが打ち上げを非難したことに反発し、「アメリカとその手先とは対話の必要性も感じず、一層攻勢的な姿勢で対応を続けていく」と対決姿勢を改めて示しました。