ロシアのプーチン大統領は24日、「動員」対象となる予備役の年齢上限を5歳引き上げる法案に署名しました。対象年齢を引き上げることで、兵士不足を補う狙いがあるとみられます。

プーチン大統領が署名したのは「軍務と兵役に関する法律」の改正案で、予備役の年齢上限を、経験に基づいた階級ごとに「5歳」引き上げるとしています。例えば階級が「兵士」の場合は「55歳」まで服務可能となり、招集の対象となります。この法律は来年1月に施行され、2028年までに段階的に引き上げるとしています。

プーチン大統領は去年9月、予備役の「部分的動員」を発表しましたが、国民の反発を招き、以降は「追加動員」の可能性を否定してきました。

一方、ロシア国防省は4月に徴兵逃れを防ぐための電子招集通知を導入したほか、連邦議会では現在、「出頭拒否者に最高5万ルーブルの罰金を科す」法案が審議されていて、兵士の確保に向けた環境整備が進んでいるものとみられます。