抱きかかえてキスし花束をプレゼント ロシア・プーチン大統領がモスクワに招待した8歳の女の子は?
今月4日、ロシアのプーチン大統領が8歳の女の子をモスクワに招待しました。女の子はプーチン大統領を目の前にすると、笑顔で駆け寄り抱きつきました。プーチン大統領は抱えていた花束を女の子に手渡しました。
プーチン大統領
「モスクワは気に入った?」
少女(8)
「はい」
プーチン大統領
「どこで何をみたのかな?」
少女(8)
「赤の広場です」
女の子はロシア南部のダゲスタン共和国からやってきました。プーチン大統領は抱きしめ、頭にキスをしました。
面会した理由について、プーチン大統領が女の子に説明したのは…
ロシア プーチン大統領
「あの時、広場にいた全員と話すことができませんでした。ただ、あなたの反応をみて動揺したんです」
プーチン大統領が話したのは、約1週間前の6月28日に訪問したダゲスタン共和国の広場のことです。集まった人々と触れあい、写真撮影に応じたり、女の子のおでこにキスをしたり…。普段はテロを厳重に警戒するため、一般人と触れ合うのは、異例のことでした。
実はこの時、今回招待された女の子はプーチン大統領に直接会えず、涙したといいます。そのことを知ったプーチン大統領が、女の子をモスクワに招待したというのです。
そして、2人は書斎で財務大臣に電話をし始めました。
プーチン大統領
「聞こえますか?」
財務大臣
「ダゲスタン共和国のために50億ルーブル(日本円で約80億円)を用意しました」
プーチン大統領
「完璧です」
なんと、その場でダゲスタン共和国へ日本円にして約80億円の予算を決定したのです。
実は去年9月、ウクライナ侵攻に伴う軍の動員に対し、ダゲスタン共和国では大きな反発が起きていました。プーチン大統領がその共和国に膨大な予算をつけることで、大統領への支持を集める狙いがあるとみられています。