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ハマス“休戦案合意”発表も…イスラエル側は批判「要求からかけ離れている」ラファ空爆など圧力かける

2024年5月7日 12:21

イスラム組織ハマスがガザ地区の戦闘終結にむけた休戦案を受け入れると発表しました。一方で、イスラエル側は、休戦案は「要求からかけ離れている」と批判し南部ラファを空爆するなど圧力をかけています。

ハマスは6日、「カタールとエジプトに対し、両国が提示した戦闘休止案を受け入れると伝えた」と発表しました。ロイター通信によりますと、ハマスが合意した戦闘休止案は、3段階に及び、第1段階の42日間で人質と囚人を交換し第2段階ではイスラエル軍の完全撤退などが含まれるということです。

これに対しイスラエル政府は、「ハマスが同意した案はイスラエルの要求からかけ離れている」とする声明を発表しました。

政府高官は「取引を拒否しているのがイスラエル側だとみせるための策略のようだ」とハマスの発表を批判しています。ただ、仲介国のエジプトに代表団を派遣する予定だとしていて、合意の余地があるのか慎重に見極めるものとみられます。

こうした中、ネタニヤフ政権は、ラファでの軍事作戦を継続することを決めました。これに先立ち、軍はラファ東部の住民に退避勧告を出したうえで空爆を行っていて、「ハマスの拠点をねらった限定的な作戦だ」としています。中東メディア・アルジャジーラによると、この攻撃でこれまでに少なくとも12人が死亡したということです。