台湾と“外交維持”表明の与党候補が当選確実 パラグアイ大統領選
南米パラグアイで4月30日、大統領選挙の投開票が行われ、台湾との外交関係の維持を訴える与党候補の当選が確実となりました。南米で唯一となった台湾との外交関係は維持される見通しです。
パラグアイの大統領選挙で勝利宣言を行ったのは、与党候補のサンティアゴ・ペニャ元財務大臣です。
選挙管理当局によりますと、開票率99%での得票率はペニャ氏がおよそ43%に対し、事実上の一騎打ちとなっていた野党候補のエフライン・アレグレ氏がおよそ27%となっています。
パラグアイは南米で唯一、台湾と外交関係を維持していますが、今回の選挙では、外交関係維持の方針を掲げるペニャ氏に対し、アレグレ氏は農作物の輸出拡大に向け、中国との国交樹立に前向きな姿勢を示していました。
中南米では今年3月にもホンジュラスが台湾との外交関係を断つなど、中国と国交を結ぶ国が相次いでいて、今回の選挙が注目されていました。