フランスで「トコジラミパニック」SNSで動画拡散も…来年のパリ五輪控え、政府が対策に乗り出す方針
フランスで、トコジラミの発生が相次いで報告され、地元メディアが「トコジラミパニック」などと報じる事態となっています。来年のパリオリンピックまで1年を切る中、フランス政府は対策に乗り出す方針です。
フランスでは、車内などでトコジラミの発生が相次いで報告され、社会問題になっています。
ソファのわずかな隙間を動き回るトコジラミ。体長およそ5ミリから8ミリの害虫で、ベッドのフレーム部分の隙間などに潜み、血を吸われると強いかゆみなどを引き起こします。
フランスでは、先月ごろから公共交通機関や映画館などで「トコジラミを発見した」という動画がSNSで拡散するなどし、地元メディアは「トコジラミパニック」などと連日、大きく報じています。
また、議会下院にあたる国民議会でも、トコジラミへの政府の対応をめぐって激しい議論が交わされるなど、社会問題となっています。
トコジラミは1950年代に日常生活から姿を消しましたが、1990年代以降、殺虫剤への抵抗力が強くなったことや、国をまたぐ移動が増えたことで、再び確認されるようになったということです。
来年のパリオリンピックまで1年を切る中、フランス政府は近く、駆除などの対策に乗り出す方針です。