ブチャ“虐殺”「85%から90%は射殺されていた」
ロシア軍による虐殺があったとされるウクライナのブチャで、市民を集団墓地に埋葬した教会の司祭がNNNの取材に応じ、遺体の状況などを証言しました。
首都キーウ近郊のブチャには、軍事侵攻4日目の2月27日にロシア軍が侵入し、殺害された民間人の遺体が路上などに放置されました。
中心部の教会のハラビン司祭は、地元当局から遺体の埋葬を依頼され、敷地内に集団墓地を作りました。
アンドリー・ハラビン司祭「車で墓地に行くとロシア兵に撃たれるので、多くの遺体を埋葬できる場所を探していました。(教会の敷地に)重機で穴を掘り、地元当局が遺体を運んできた。3月10日のことです」
なかには、後ろ手に縛られ、後頭部を撃ち抜かれた遺体もあったといいます。
アンドリー・ハラビン司祭「85%から90%は射殺されていました。偶然ではなくて、意図的に殺されたのだと思います」
ブチャでは、住民の多くが、無抵抗の民間人が殺害されたと主張しています。
記者「あちらの家に住んでいた一家(6人)は、ロシア軍によって殺害され、遺体はこの場所に長期間放置されていたということです」
一家6人の遺体を目撃したヤシャさん「ロシア兵は遺体に地雷を仕掛けて、近づけないようにしていた」
住民によると、子ども2人を含む一家6人が殺害され、遺体に火をつけられたということです。
こうした証言の一方で、ロシアは虐殺をフェイクニュースだと否定しています。