×

「頭を撃たれ、切り刻まれ…」ロシア軍撤退の町で路上に遺体 家族を殺害された住民らが証言

2022年4月4日 17:02
「頭を撃たれ、切り刻まれ…」ロシア軍撤退の町で路上に遺体 家族を殺害された住民らが証言

ロシア軍が撤退したウクライナの首都キーウ近郊の町では民間人とみられる多くの遺体が路上などに残されていて、家族を殺害された住民らが当時の状況を証言しています。

(※映像の一部には遺体が映っており、モザイクをかけています)

ロシア軍が撤退し被害の状況が徐々に明らかになっているキーウ近郊のブチャでは、民間人とみられる多数の遺体が路上に残されていました。住民はロシア軍が理由なしに民間人を殺害したと証言しています。

ブチャの住民「知人が枝を拾いに行ったとき、突然彼ら(ロシア兵)が現れて撃った。そのあと(胸の)あたりを撃ちまくった。1発はこめかみの少し下に当たった。狙い撃ちだった」

ある女性は、夫とともに暮らしていたアパートにロシア軍が司令部を設置し、数日間拘束されたということです。夫はその後、殺害されました。

夫を殺害された女性「地下の遺体を見たとき、靴やズボンをみて夫だと分かった。顔は切り刻まれ、体は冷たかった。夫は頭を撃たれ、切り刻まれ、拷問を受けていた」

AP通信は集団墓地に多くの遺体が埋葬され、一部は遺体袋に入れられていない状態で埋められていると報じています。また、路上に残された遺体の中には後ろ手に縛られ、頭を撃たれた人の姿もありました。

ロイター通信によると、ウクライナの検察当局はキーウ近郊で410人の遺体を発見したということです。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領「殺され、拷問され、撃たれた民間人は何百人も確認された。遺体が散乱し地雷が埋められ、遺体にも地雷が仕掛けられている。全ての地域で略奪の影響も出ている」

また、ウクライナの副首相は3日、国内各地の11人の首長がロシア軍に拘束され、キーウ近郊のモティジン村の村長夫妻は拘束中に殺害されたと明らかにしました。