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“外を出歩けば無差別に射撃された”キーウ住民の証言

2022年4月17日 19:28

ウクライナの首都キーウでは、ロシア軍のミサイルによる再攻撃の懸念が高まっていますが、ロシア軍が民間人を虐殺したとされるキーウ近郊のブチャから、山田記者に伝えてもらいます。

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ブチャのシンボルである聖アンドリア教会の敷地内に、70人以上の遺体が見つかった集団墓地があります。ここでは、1か月以上にわたる占拠中に、ロシア軍に殺害された民間人などが埋葬されました。

ブチャでは5日前(今月12日)の時点で、403人の遺体が確認されましたが、集団墓地ではその後も、次々と遺体が見つかっています。後ろ手に縛られ頭を撃たれるなど、まさに処刑といえる形で殺害された人も多いといいます。

ある住民は私たちの取材に対し、外を出歩けば無差別に射撃されたと証言しています。また、家に押し入ったロシア兵が、身を隠す地下の倉庫に手りゅう弾を投げ込んだケースもあったといいます。

ロシアの兵士はまた、住民の携帯電話を取り上げ、動画などロシア軍の行動の記録を撮影していないかなども確認していたということです。

ロシアは、虐殺がでっちあげでウクライナ側が仕組んだものだと主張していますが、ブチャでは戦争犯罪を裏付けるための証拠の収集が始まっています。

キーウでは16日までの3日間で、空襲警報が13回出されましたが、これは、その前の3日間と比べ2倍以上の数字です。キーウへのミサイル攻撃を強化すると宣言したロシアが、その言葉どおり実行しているというわけです。

詳しい状況は分かっていませんが、17日朝もインフラ施設へのミサイル攻撃があり、キーウ周辺への攻撃はこれで3日連続です。

占拠された街のなかには地雷の撤去などがようやく終わり、住民が戻れるようになったところもありますが、ロシア軍の脅威は依然として残されたままです。