ウクライナ検事総長“キーウ州でこれまでに1222人の遺体”
ウクライナで多くの民間人が殺害された実態が明らかになる中、首都キーウ近郊の村で新たに民間人132人の遺体が見つかったとウクライナ国防省が明らかにしました。
(※遺体が映っている映像を加工しています)
ウクライナ国防省は9日、キーウ近郊のマカリウで、民間人132人の遺体が見つかったと明らかにしました。地元メディアは、遺体は7日に集団墓地で発見され、射殺されていたと伝えています。
先月、マカリウから避難した男性がNNNの取材に応じ、無差別な攻撃が行われたと現地の住民から聞いたと話しています。
マカリウから避難のビタリー・ジガアルコさん「銃撃された避難者の車がたくさんあって、遺体も車のなかにそのままの状態で残されていたと。ロシアの兵士は民間の車を射撃したんです」
また、ロイター通信は、マカリウから17キロ離れたブゾワでも9日、数十人の民間人の遺体が埋められているのが見つかったと伝えました。
ウクライナの検事総長は10日、イギリスメディアの取材に対し、キーウ州でこれまでに1222人の遺体が見つかったと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は9日、AP通信のインタビューに応じ、停戦協議は続ける考えを示しました。
ゼレンスキー大統領「誰だって自国民を拷問した者たちと交渉したくないだろう。それは理解できる。(しかし)この問題の外交的解決のための機会があるなら、失うべきではない」
こうしたなか、ロシア軍は東部などへの攻勢を強めていて、最新の衛星写真では、北東部ハルキウ州から東部ドンバス地方に向けて移動するロシア軍の車列が捉えられています。