英・ジョンソン首相がキーウ訪問 新たな軍事支援を表明
ウクライナの首都キーウ近郊の村で、新たに民間人132人の遺体が見つかったとウクライナ国防省が明らかにしました。地元メディアは射殺されていたと伝えています。
キーウ近郊ではロシア軍の撤退後、市民の犠牲が次々と明らかになっていますが、ウクライナ国防省は9日、新たに首都キーウの西にある村マカリウで民間人132人の遺体が見つかったと明らかにしました。
地元メディアは当局者の話として、遺体は7日に集団墓地で発見され射殺されていたと伝えています。また、村の建物の40%が破壊されて修復することができない状態だということです。
こうした中、イギリスのジョンソン首相が9日、キーウを電撃訪問しました。ジョンソン首相はゼレンスキー大統領とともにキーウ中心部を歩いて回り、市民に手を振るなどしました。
会談では新たに装甲車120台や対艦ミサイルシステムの供与を表明しました。
イギリス・ジョンソン首相「イギリスなどは設備や技術を提供し、ウクライナが二度と侵略されないよう、二度と破壊されないよう、守る必要がある」
一方、ゼレンスキー大統領は9日、大統領府の中でAP通信のインタビューに応じました。建物の中では、通路や階段に土のうが積まれるなどしています。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領「誰だって自国民を拷問した者たちと交渉したくないだろう、それは理解できる。ひとりの夫、ひとりの父親としてよく理解している。(しかし)この問題の外交的解決のための機会があるなら失うべきではない」
ゼレンスキー大統領は、民間人の犠牲が拡大していることに言及しつつも、停戦協議を続ける考えを示しました。