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キーウ近郊で民間人132人の遺体…別の村でも数十人

2022年4月10日 18:55

ウクライナでロシア軍の撤退後に住民らの犠牲が明らかになる中、首都・キーウ近郊の村で新たに民間人132人の遺体が見つかったとウクライナ国防省が明らかにしました。

(※遺体が映っている映像を加工しています)

ウクライナ国防省は9日、首都・キーウの西にある村・マカリウで民間人132人の遺体が見つかったと明らかにしました。地元メディアは当局者の話として、遺体は7日に集団墓地で発見され、射殺されていたと伝えています。

また、ロイター通信はそのマカリウから17キロ離れたブゾワでも9日、数十人の民間人の遺体が埋められているのが見つかったと伝えました。ブゾワはロシア軍が一時制圧していました。

一方、ロシア軍は現在、南部と東部での攻勢を強めていますが、アメリカの民間企業は、衛星画像により北東部・ハルキウ州から東部・ドンバス地方に向けて、13キロに及ぶ軍用車両の列を捉えたことを発表しました。

こうした中、イギリスのジョンソン首相がロシアによる侵攻開始後、G7(=主要7か国)の首脳として初めてキーウを電撃訪問しました。ゼレンスキー大統領との会談では、新たに装甲車120台や対艦ミサイルシステムの供与を表明しました。

一方、ゼレンスキー大統領は9日、大統領府内でAP通信のインタビューに応じました。

ゼレンスキー大統領「誰だって自国民を拷問した者たちと交渉したくないだろう。それは理解できる。(しかし)この問題の外交的解決のための機会があるなら、 失うべきではない」

ゼレンスキー大統領は、民間人の犠牲が拡大していることに言及しつつも、停戦協議を続ける考えを示しました。