トランプ前大統領“議事堂訪問”検討か 後任めぐり混乱続く中…“短期間であれば下院議長を引き受ける”
解任された下院議長の後任選びでアメリカ議会の混乱が続く中、トランプ前大統領が、連邦議会議事堂への訪問を検討しているとアメリカメディアが報じました。
複数のアメリカメディアによりますと、トランプ氏は来週初めに連邦議会議事堂を訪問し、野党・共和党の議員らに演説することを検討しています。
下院で多数派を占める共和党は、党内の路線対立でマッカーシー議長を解任し、後任の議長選びをめぐっても混乱が続いています。トランプ氏は「党内を団結させるため」に訪問を検討しているということで、実際に訪問すれば、2021年1月のトランプ支持者らによる議事堂襲撃事件以降、初めてとなります。
またトランプ氏は5日、フォックスニュースの取材に対し、後任の議長選びが長引いた場合、短期間であれば下院議長を引き受ける考えを示しました。トランプ氏としては、混乱収拾に一役買い党内への影響力をさらに強める狙いがあるとみられますが、アメリカメディアは、共和党の規則では、重罪で起訴されているトランプ氏は議長になれないと指摘しています。