米バイデン政権、「国境の壁」建設再開へ方針転換 トランプ氏「法律を破るのを見るのは面白い」
アメリカのバイデン政権は、メキシコとの国境からの不法移民に対応するため、トランプ前政権が進めた「国境の壁」の建設を再開する方針を発表しました。
アメリカ政府は5日国境で壁の建設を認めるために、環境規制などの適用を免除すると発表しました。「国境の壁」の建設はトランプ前政権の看板政策で、バイデン大統領は就任直後に建設中止を宣言していました。
バイデン大統領「法律上、一度(国境の壁に)割り当てられた予算の使い方は変えられなかった。私には(壁の建設を)止めることができないのだ」
ホワイトハウスは、前政権で決まっていた予算は変更できず、政権の政策自体に変更はないと説明しています。しかし、メキシコとの国境から不法移民の入国が続く中、事実上建設を容認した形で、野党・共和党の攻撃材料になることは必至です。
トランプ前大統領は自身のSNSで早速、「私が正しかったことを証明するために、いかさまジョー・バイデンがあらゆる環境に関する法律を破るのを見るのは面白い」と皮肉っています。