北朝鮮が2日朝、日本海に向けてミサイル10発以上を発射 韓国軍「決して容認できない」
韓国軍は北朝鮮が2日朝、日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を含めミサイル10発以上を発射したと発表しました。ソウルから中継です。
北朝鮮の弾道ミサイルの一部は初めて韓国の領海近くに落下していて、空襲警報が発令されるなど韓国国内でも緊張が走っています。
韓国軍は午前9時前、北朝鮮が東部の元山付近から日本海に向けた短距離弾道ミサイル3発を発射したと発表しました。
2日朝はこれ以外にも発射があり、朝鮮半島の東西からあわせて10発以上のミサイルが発射されたということです。
このうち1発は鬱陵島の手前で公海上に落下したということです。
韓国国内のテレビ画面では赤い表示で空襲警報が速報で伝えられました。
韓国軍はさきほど会見を行い、北朝鮮の弾道ミサイルが南北の分断後、初めて海上の軍事境界線を越え領海近くに落下した異例の事態で、決して容認できないと表明しました。
今も空襲警報は維持され、韓国軍が追加の軍事挑発に備えている状態です。
尹錫悦大統領はさきほど緊急の安全保障会議を開き、梨泰院の事故による「国家哀悼期間の中で行われた挑発で人道主義に反する」と非難しました。
アメリカと韓国はあさって4日まで最新鋭のステルス戦闘機など240機あまりを動員した大規模な合同軍事演習を行っています。
金正恩総書記の側近は1日付の談話で、この演習を批判し「米韓は恐るべき事態に直面し史上最も恐ろしい代償を払うことになる」などと警告していました。
今後も7回目の核実験を含む軍事的な挑発が懸念され、関係国での警戒が強まっています。