台湾の国防部は17日、中国軍機が台湾周辺で活動したと発表しました。中国政府は「アメリカ国務省がホームページから『台湾独立を支持しない』との文言を削除したことへの警告だ」としています。

台湾国防部によりますと17日、中国軍機あわせて54機が、台湾の周辺海域で活動したことが確認されました。

このうち42機が、台湾海峡に設定された事実上の停戦ラインである「中間線」を越えたということです。

これに対し、中国外務省の報道官は会見で、アメリカ国務省がホームページの中で米台関係について説明する「ファクトシート」から「台湾独立を支持しない」との文言を削除したことに触れ、「『台湾独立勢力』に、深刻で誤ったシグナルを送った」と批判しました。

そのうえで、軍事行動は「国家の主権や領土保全を守り抜くため、正当な行動だ」と強調し、「『台湾独立勢力』の邪悪な行為に対する厳正な警告だ」とけん制しました。