中国国家安全省、台湾国防部4人の身元を公開 “サイバー攻撃で独立首謀”

中国でスパイの摘発などを担当する国家安全省は、サイバー攻撃で台湾独立を首謀しようとしたとして、台湾国防部で情報戦を担当する4人の身元を公開しました。
中国国家安全省は17日、台湾国防部で情報戦を担当する「情報通信電子戦軍」に所属する4人の男性の氏名や顔写真、職位のほか、台湾の身分証番号を公開しました。
理由については、「大量のアカウントを作って偽の情報を拡散し、世論を操作し、中国と台湾の人々の認識を誤った方向に導いた」と説明しています。
また、情報通信電子戦軍について「2017年6月に設立されて以来、台湾独立を主張する分裂勢力として、中国へのサイバー攻撃や浸透活動を繰り返した」などと批判。
このほか、民進党政権の指令のもと、「中国の電気や水道などのインフラにサイバー攻撃で浸透し、政府や軍事機関に対し、反中宣伝メールを送った」などとも主張しています。
中国は与党・民進党政権を「独立勢力」とみなしていて、中国国家安全省は「法に従って処罰し、生涯にわたって責任を負わせる」と強調しています。
これに対し、台湾国防部は「根拠のない非難だ。台湾に対する恐喝と威嚇だ」と反論しました。