ホンジュラス・エルナンデス前大統領に禁錮45年の判決 米・NY連邦地裁
アメリカへの麻薬密輸を共謀したなどとしてニューヨークの連邦地裁は26日、中米ホンジュラスのエルナンデス前大統領に対し、禁錮45年の判決を言い渡しました。
2014年から2期、ホンジュラスの大統領を務めたエルナンデス被告は、麻薬密輸に関わったとして退任直後の2022年2月に逮捕され、アメリカに身柄が引き渡されました。
ロイター通信などによりますと、エルナンデス被告は少なくとも2004年からアメリカへの麻薬密輸に関与し、密売組織から得た多額の賄賂を大統領選挙の費用などに充てていました。
大統領在任中には麻薬密売組織の撲滅への取り組みをアピールする一方で、賄賂を渡した密売人を保護していたということです。
2022年に逮捕されるまでの間にコカイン400トン以上の密輸に関わり、数百万ドルの賄賂を受け取ったとされていて、ニューヨークの連邦地裁は26日、「権力に飢えた二枚舌の政治家」と指摘し、禁錮45年の判決を言い渡しました。
エルナンデス被告は賄賂は受け取っていない、などと無実を主張しています。