ロシアで米WSJ記者の初公判 「非公開」審理に批判の声
ロシア当局にスパイ行為の罪で起訴されたアメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記者の初公判が26日、「非公開」で開かれました。密室での審理に、批判の声が上がっています。
ウォール・ストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシュコビッチ記者は、ロシア当局にスパイ行為の罪で起訴され、1年以上勾留が続いています。
ロシアメディアなどによりますと26日、初公判が非公開で開かれ、審理は継続となりました。
ゲルシュコビッチ記者が一貫して無罪を主張しているのに対し、ロシアの検察当局は26日、「CIAの指示で軍事企業の機密情報を収集していた証拠がある」と記者団に述べました。
一方、アメリカメディアは秘密裁判のため証拠がオープンにされる可能性は低いとの見方を示していて、審理の不透明さを批判しています。
両国間で身柄の交換に関する交渉も行われているとみられますが、在ロシアのアメリカ大使館は、「記者を交渉材料にするのはやめるべきだ」と批判しました。