日英首脳「円滑化協定」署名 安全保障分野で連携強化確認
ヨーロッパを訪問中の岸田首相はイギリスのスナク首相と会談し、自衛隊とイギリス軍が共同訓練をしやすくなる「円滑化協定」に署名するなど安全保障分野での連携強化を確認しました。中継です。
岸田首相は会談後、「連携を具体的に前進させることができた」と成果を強調しました。会談の冒頭、スナク首相は「日英の関係はかつてないほど緊密だ」と述べました。
会談のあと、両首脳は「円滑化協定」に署名しました。日本が円滑化協定を結ぶのはオーストラリアに次いで2例目です。
また両首脳は航空自衛隊の次期戦闘機を日本とイギリス、イタリアの三カ国で共同開発することを「歓迎」した上で安全保障協力を一層深化させることで一致しました。
会談を終えた岸田首相は次のように述べました。
岸田首相「日英安全保障防衛協力、これを新たな高みに引き上げるものであると思います。自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた動きが、さらに進展することも期待したいと考えております」
ある政府関係者は「日本にとって次のウクライナは台湾で、何かあった時はイギリスにも関与してほしい」と話しています。
岸田首相としては東シナ海への進出を強める中国を念頭に、日英両国の安全保障分野での協力を深める狙いもあるとみられます。