グテーレス国連事務総長が都内で会見 核保有国に“先制不使用”を訴え
広島の平和記念式典に出席するため来日していた国連のグテーレス事務総長が8日、東京都内で会見し、核保有国に対して「『核兵器の先制不使用』を約束させる必要がある」と改めて強調しました。
グテーレス事務総長
「核対立のリスクが復活していると思います。私たちが何十年も忘れていたものです。今こそ、核保有国に対して、先制不使用の原則を求める時です。誰も最初に核兵器を使わなければ、核戦争は起こりません」
会見でグテーレス事務総長は、77年前に広島と長崎で核兵器が使用されたことを踏まえ、改めて核保有国に対し、「核兵器の先制不使用」や核による威嚇を行わないよう訴えました。
一方、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所が2日続けて攻撃されたことについて、「原子力発電所への攻撃は自殺行為だ」と強く非難しています。