“原爆の日”市長改めて「核廃絶を」岸田首相・国連事務総長ら式典出席
広島市は、77回目の「原爆の日」を迎えました。ロシアによるウクライナ侵略など緊迫する国際情勢を踏まえ、広島市の松井市長は改めて「核兵器廃絶」を訴えました。
77年前の「あの日」と同じ様な暑い1日を予感させる夜明け前です。
平和記念式典には、岸田首相をはじめ99か国の大使や国連のグテーレス事務総長が参列。安倍元首相の銃撃事件を受け、例年以上の厳しい警備態勢が敷かれました。
松井一実市長 「一刻も早く(核兵器禁止条約の)締約国となり、核兵器廃絶に向けた動きを後押しすることを強く求める」
松井広島市長は、地元選出の岸田首相を前に、改めて被爆地の思いを訴えました。しかし、首相が「核兵器禁止条約」の参加に踏み込むことはありませんでした。
岸田首相「核兵器使用の惨禍を繰り返してはならないと、声を大にして世界の人々に訴える」
一方、国連のグテーレス事務総長は核の脅威の高まりに危機感を訴えました。
国連 グテーレス事務総長「核兵器保有国が、核戦争の可能性を認めることは、 断じて許容できない」
「原爆慰霊碑」に眠る死没者は、33万4000人近くになりました。平均年齢は、初めて84歳を超えています。