“ロシアが北朝鮮提供の弾道ミサイルを使用”…国連安保理で各国から非難相次ぐ
国連の安全保障理事会で10日、ウクライナ情勢をめぐる会合が開かれ、ロシアが北朝鮮から提供された弾道ミサイルを使用しているとして、各国から非難が相次ぎました。
安保理会合に合わせて、アメリカや日本、韓国など8か国は、先月30日と今月2日、6日にロシアがウクライナに対して行った攻撃の一部に、北朝鮮が提供した弾道ミサイルが使用されたと指摘した上で、安保理決議の違反にあたると非難する共同声明を発表しました。
会合で、日本の山崎和之国連大使は、北朝鮮から核関連技術が拡散されることへの深い懸念を示した上で「言語道断の事態だ」と厳しく非難しました。
日本・山崎和之国連大使
「北朝鮮とロシアの双方に関連する全ての安保理決議を順守し、安保理決議に違反する全ての活動をただちに停止するよう求める」
また、韓国は、北朝鮮が核・ミサイル開発の実験場としてウクライナを利用していると非難しました。一方、ロシアは、北朝鮮の弾道ミサイルを使用したとされることについて、証拠のない誤った情報だと反発しました。