インドで9日開幕するG20首脳会議。会議では先進国と途上国の立場が分かれる環境問題も大きなテーマで議長国インドの舵取りに注目が集まります。

インドに到着した各国首脳たち。G20首脳会議では食糧危機や環境などのテーマが話し合われますが、ウクライナ問題をめぐる対立が影を落としているほか、環境対策への取り組みにも各国に差があり議長国インドの舵取りも注目されます。

ただ、足元の国内でも環境問題は大きな課題です。首都ニューデリーの市内には年々高さを増す小山があります。

記者「えー、この先にですね、ホントに小山のようになっていますが、これ全部街から出たゴミです。ゴミをついばむ鳥が舞い、一面すごい臭いです」

ゴミは隣接する海鮮市場の近くまで達していますが、取材中も新たなゴミが運ばれていました。冬場の大気汚染も深刻でニューデリーは世界で最も汚染された首都とも言われてきました。

モディ政権は電気自動車の推進にも力を入れるなど環境への対策を急いでいますが、都市人口の急増に追いつかない現状もあるといいます。

同様の事情は今回G20に参加する多くの途上国も抱えておりインドとしてはグローバルサウスの代表格として先進国に環境インフラの整備など積極支援を求めていく考えです。