インドで9日から始まるG20首脳会議に向けてメディアセンターが公開されました。主催するモディ首相は会議を通じてインドを次の超大国として世界にアピールしたい考えです。

メディアセンターは首都中心部にオープン、7日も準備が続いていました。また市内あちこちにはモディ首相がインドの発展をアピールするポスターも。

モディ政権が今総力を挙げるのは工業製品の国産化を急ぎ「世界の工場」の地位を中国に取って代わることです。

「ここはデリー最大の卸売市場です」

首都最大の問屋街を訪ねると、インド製のおもちゃなどがあふれていました。数年前から徐々に中国製から取って代わるようになったといいます。こうした安い雑貨類に加えてスマホなどでも国産化を進めるため多額の補助金を投じています。

スマホ店主
「スマホは以前、外国から輸入していたが、今はインド製の品質が上がり必要性が少なくなった」

インド軍と中国軍の衝突が起きた2020年には国境を接する外国からの投資を制限、事実上、中国を狙い撃ちにしたものでインド市場から中国の影響を締め出していく狙いがあります。

ただ、精密部品は依然として外国頼り。今年、世界最大となった人口を武器に米中に次ぐ超大国の地位を目指していますが、今後は技術力の向上が課題となります。