ゼレンスキー大統領「人道回廊」に言及せず…防衛重要と改めて訴える
ロシア国防省はウクライナ東部セベロドネツクの化学工場にいる住民を避難させるため、日本時間15日午後2時から「人道回廊」を設置すると発表し、兵士に投降するよう求めました。ウクライナ側が応じるかは不透明です。
ロシア国防省は14日、セベロドネツクの化学工場の地下にいる住民を避難させるため、日本時間15日午後2時から16日午前2時まで戦闘を一時停止し、「人道回廊」を設置すると発表しました。
また、工場に立てこもるウクライナ軍の兵士に武器を捨て、投降するよう求めています。
化学工場には、およそ500人の住民がいるとみられますが、人道回廊は親ロシア派の支配地域に通じていて、避難が実現するかは不透明です。
ウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間15日朝に公開した動画で人道回廊には言及せず、セベロドネツクを含む東部の防衛が重要だと改めて訴えました。
ゼレンスキー大統領「残念ながら損失は痛ましいが、我々は持ちこたえなければならない。(東部)ドンバス地方で持ちこたえることが重要だ」
また、最新のミサイル迎撃システムが不足しているとして、「供与の遅れに弁明の余地はない」と西側諸国に対し、迅速な供与を改めて求めました。