ゼレンスキー大統領「占領者を追い出す」 ウクライナ全土の解放を改めて訴える
激しい戦闘が続くウクライナ東部の要衝セベロドネツクについて地元の州知事は、住民が避難している工場がロシア軍に包囲され、「新たなマリウポリになりつつある」と訴えました。
ルハンシク州のハイダイ知事は13日、セベロドネツクについて、「多くのロシア軍に包囲され、新たなマリウポリになりつつある」と強い懸念を示しました。
セベロドネツクにある化学工場の地下シェルターには500人ほどの住民が避難しているとされ、先月、ロシア軍による包囲の末、制圧されたマリウポリの製鉄所と似たような状況にあると訴えたものです。
また、ハイダイ知事はセベロドネツクに沿って流れる「ドネツ川」にかかる橋がすべて破壊されたため、住民の脱出が困難になっているとも述べました。
一方、ゼレンスキー大統領は13日、ウクライナ全土の解放を改めて訴えました。
ゼレンスキー大統領「我々は絶対悪を相手にしている。前進するしかない。全領土を解放する。占領者を全地域から追い出すのだ」
大統領は、ロシアが2014年に一方的に併合した南部のクリミア半島も「もちろん解放する」と強調しています。