ゼレンスキー大統領が指摘「兵士たちを大砲の餌食としか考えていない」ロシア側が訓練不足の徴集兵動員か 死者6月中に4万人超える可能性も
激しい戦闘が続くウクライナ東部の要衝セベロドネツクを巡り、地元州知事は12日、ロシア側が近くの橋を爆破し住民の避難が難しくなっていると訴えました。
ウクライナ東部のセベロドネツクについて、ルハンシク州のハイダイ州知事は12日、ロシア側がドネツ川にかかる2つの橋を爆破したとあきらかにしました。残る1つの橋も老朽化などで車両は通れず、住民が脱出するにはこの橋を歩いて渡るしかないということです。
また、ウクライナ軍がたてこもる化学工場には、およそ500人の市民が避難していて、うち40人は子どもだということです。
こうした中、ゼレンスキー大統領は、ロシア側が東部に訓練不足の徴集兵を動員しようとしているようだと指摘しました。
ゼレンスキー大統領「ロシアの将軍たちは自らの兵士たちを大砲の餌食としか考えていない。兵や軍備の数で優位に立つためだけにだ」
その上で、ロシア側の死者は6月中に4万人を超える可能性があるとしています。