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要衝セベロドネツクをめぐり州知事「依然として市内で戦っている」 ロシア軍と激しい戦闘が続く

2022年6月9日 16:36

ウクライナ東部ルハンシク州の要衝セベロドネツクをめぐり、州知事は9日、「依然として市内で戦っている」と述べるなど、制圧を目指すロシア軍と激しい戦闘が続いています。

ルハンシク州のハイダイ知事は9日、セベロドネツクの化学工場が攻撃を受け4人が死亡したと明らかにしました。さらに、「セベロドネツクはロシア側が完全に支配していない」と述べ、引き続き徹底抗戦の構えです。

ゼレンスキー大統領「(セベロドネツクでの戦いは)おそらく この戦争を通じて最も困難な戦いの1つだろう。多くの点でドンバスの運命はそこ(セベロドネツク)で決まるのだ」

ロシア軍は、ルハンシク州と隣接するハルキウ州への攻撃も続けています。爆撃を受けたショッピングモールの監視カメラには店が破壊された様子がとらえられていました。ロシア側は「高精度ミサイルで装甲戦車工場を攻撃した」としていますが、住宅なども攻撃を受け、死傷者が出たということです。

一方、親ロシア派幹部は8日、ロシア高官のセルゲイ・キリエンコ氏が南東部マリウポリを訪れたとする映像を公開しました。ロシア側の支配強化を示す狙いがあるとみられます。マリウポリ市長顧問は、「ロシア側は、ロシアへの編入の是非を問う住民投票をせずにマリウポリを直接支配していくシナリオをもっている」と非難しています。