東京電力福島第一原発の処理水放出をめぐり、日本と中国の政府関係者が、今年1月に非公表で協議をしていたことが分かりました。

日本政府関係者らによりますと、協議は先月、日中両政府の関係者が参加し、オンラインで行われたということです。協議には日本側から外務省や経済産業省のほか東京電力の担当者らが参加し、処理水の海洋放出の安全性などについて説明したということです。

日本政府は去年11月の岸田総理大臣と中国の習近平国家主席の首脳会談で、専門家レベルで協議することで合意していました。

今後も日本政府は科学的根拠に基づく議論で日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を働きかける方針ですが、日中外交筋は『中国の態度に変化はない』と語っていて、先行きは不透明なままです。