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中国 まもなく最高指導部人事決定 習主席に近い人物起用で“一強”加速か

2022年10月23日 12:04
中国 まもなく最高指導部人事決定 習主席に近い人物起用で“一強”加速か

中国では23日、共産党の党大会を受けた重要会議が開かれ、新しい最高指導部の人事を決定します。新指導部は習近平国家主席に近い幹部が起用されるとみられ、習主席一強の状況がさらに加速しそうです。北京から中継です。

現在は党の重要会議のひとつ「一中全会」が行われていて、新たな人事を決めた後、日本時間の午後1時ごろには、習主席が新しい最高指導部のメンバーをお披露目する予定となっています。

新指導部のお披露目は、メディアとかなり近い距離で行われるのが慣例になっていて、取材を予定する記者たちは連日、1日2回ものPCR検査を求められています。記者たちはこの後、会議が行われている近くの部屋で新指導部の登場を待つことになります。

そして、新指導部のメンバーですが、22日までの共産党大会で、習主席とは政策の違いを指摘されてきた李克強首相を含む4人が退任することになりました。

これに対して、新たに登用されるメンバーは、党幹部らの汚職摘発などを担うポストへの就任が有力視されている李希氏など、ほとんどが習主席に近い人物で占められるとみられます。

また、習主席の外遊に同行するなど信任の厚かった王毅外相も、現在の楊潔チ(竹かんむりの下にがんだれと「虎」)氏に代わって、外交部門のトップに就任することが有力視されています。

習主席は、自らへの忠誠心に厚い人物を党の主要ポストにくまなく配置することで、名実ともに一強体制の下で3期目政権をスタートさせることになりそうです。