中国共産党大会閉幕「党規約」改正案承認…習主席への忠誠示す“二つの確立”重要性を繰り返し強調 あす発足の最高指導部は大幅入れ替えへ
中国共産党大会が閉幕し、異例となる習近平国家主席の3期目入りが固まりました。23日に明らかになる最高指導部は、李克強首相が外れるなど大幅な入れ替えが行われることになります。北京から中継です。
一週間にわたって開かれた党大会は、習主席による異例の長期支配に向け、その地位と権威を不動のものにするかたちとなりました。
習近平国家主席「我々には新時代において世界が目を見張るほどの大きな奇跡を生み出す自信と能力が完全に備わっている」
習主席は閉幕の演説でこのように述べ、続投への意欲を改めて示しました。
党の最高規則である「党規約」の改正案は全会一致で承認され、「台湾独立に断固反対し、食い止める」との文言が盛り込まれることが決まりました。さらに改正案では、習主席への忠誠を示すスローガン「二つの確立」の重要性を繰り返し強調していて、改正後の党規約に明記され、習主席の権威付けがさらに進むものとみられます。
今後の焦点は、23日に発足する最高指導部の人事に移ります。習主席は22日、党を率いる205人の「中央委員」に再び選出され、慣例破りの党トップ3期目入りが確実となりました。一方、ナンバー2だった李克強首相などは含まれず、最高指導部は習主席以外のメンバーが大幅に入れ替わります。習主席が自らの側近をどこまで起用するかが、今後の一強体制の行方を占うことになります。