プリゴジン氏墓地に“娘ら”か 「飛行機は“空中分解”してしまうだろう」4月公開の動画がいま再注目
小型ジェット機の墜落で死亡した「ワグネル」の創設者プリゴジン氏。プーチン政権が関与したとの見方がある中、埋葬された墓地を取材すると花を供える女性らの姿が。一部の地元メディアは、プリゴジン氏の娘らが墓を訪れたと伝えています。一方、今年4月にSNSで公開されたプリゴジン氏の動画がいま、改めて話題になっています。そこで語られていたのは、自身の殺害や“飛行機”についてでした。
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入り口でセキュリティーチェックが行われ、厳重な警備態勢がしかれていたのは、民間軍事会社「ワグネル」の創設者、プリゴジン氏が眠る墓地です。
記者(ロシア・サンクトペテルブルク)
「金属探知機が設置されていて、全て持ってきた物をチェックされる」
乗っていた小型機が墜落し死亡したプリゴジン氏は、父親の隣に埋葬されました。
日本時間30日午後3時ごろ、そこには男性と共に花を供える女性らの姿がありました。一部の地元メディアは、プリゴジン氏の娘らが墓を訪れたと伝えています。警備が見張る中、墓地にいたのは15分ほどでした。
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実はいま、今年4月にワグネル関連のSNSで公開された映像が、改めて話題になっています。
プリゴジン氏(ワグネル関連のSNSより 4月下旬に公開)
「この国(ロシア)で生きる人々にウソをつく権利は私にはない。(真実を語らせたくないなら)私を殺しても構わない」
映像の中で「真実を語らせたくないのなら、“自分を殺してもいい”」と話していたのです。さらに…。
プリゴジン氏(ワグネル関連のSNSより 4月下旬に公開)
「ロシアは破滅の瀬戸際にある。今、手を打たなければ飛行機は空中分解してしまうだろう」
ロシアを飛行機にたとえ“空中分解するだろう”と語っていた、この4か月後…。乗っていた小型機が墜落し、死亡しました。
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ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、「墜落機の製造元であるブラジルは調査に参加しない。これはロシアの捜査だ」と述べ、事故調査の国際基準に従わず、自国で捜査をすると強調しました。
一方、アメリカ・ホワイトハウスの報道官は、改めてプーチン政権の関与を示唆。複数のアメリカメディアは、機内での爆弾の爆発や、何らかの破壊工作により墜落した可能性があると報じています。
(8月30日放送『news zero』より)