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「洗面所=トイレ?」意外な言葉の壁も 台湾の子どもたちが菊陽町にホームステイ

2024年8月14日 21:43
「洗面所=トイレ?」意外な言葉の壁も 台湾の子どもたちが菊陽町にホームステイ
台湾からホームステイに来た中学生
「記者のコトバ」。吉田佳記者です。TSMCの進出で、近年県内で台湾との交流が加速しています。先日、台湾の小中学生が菊陽町を訪れ、町内の家庭にホームステイしました。そこで菊陽町民の吉田記者もホームステイを受け入れ、取材をしながら交流を深めました。

8月2日、菊陽町にある体育館でバスケットボールの試合をしたのは、菊陽町と台湾の子どもたちです。

■台湾 新竹県宝山郷・邱振瑋郷長
「姉妹都市になって菊陽町に来てとても嬉しく思います」

訪れていたのは、台湾の北西部に位置する宝山郷の小中学生28人。TSMCの工場進出をきっかけに、去年菊陽町と宝山郷は友好交流協定を結んでいます。

協定締結後、初めて行われたスポーツでの交流で言葉の壁を越え親睦を深めました。

■台湾の中学生
「日本人とバスケができてとてもいいことだと思います」
「自分の練習にもなるしすごくいい交流ができたと思います」

試合を終えた台湾の子どもたちは滞在期間中の2泊3日、町が募集したホストファミリーの家で過ごし、日本での生活を体験してもらいます。今回、我が家がホストファミリーとして受け入れたのは中学1年の莊東楷(チョウ ドンカイ)さん(13)です。

翌日、向かったのは南阿蘇村。日本の文化を感じてもらおうとそば打ちを体験してもらいました。初めての体験だったそうです。そばは40分ほどでできあがりました。

■台湾からホームステイ・莊東楷さん
「そばの味 いいですね」

そばを堪能した後は台湾の他の子どもたちとも合流し、阿蘇山上に行ったり、台湾でも人気だというマンガワンピースのキャラクター像や南阿蘇鉄道の列車を見に行ったりと阿蘇を満喫しました。

■台湾からホームステイ・莊東楷さん
「台湾との文化の違いも知りました。貴重な機会だったと思います」

こうして彼の初めての日本での生活はあっという間に終了。言葉があまり通じない中でも、随所で笑顔がみられ、お互いに楽しい思い出となりました。

【スタジオ】
(吉田佳記者)
初めてホームステイを受け入れましたが、同じ漢字でも日本語と中国語で意味が違い、意思の疎通ができているようでできないおそれがあるということを感じました。

例えば、我が家を案内した時に翻訳アプリを使って「洗面所で顔を洗ってください」と伝えました。しかし台湾では「洗面所」というとトイレを指すこともあるそうで、彼は翌朝トイレ内の小さな水道で顔を洗っていました。もう少していねいな案内をしていればと申し訳なさとともに、同じ漢字でもこんなに意味が違うんだととても勉強になりました。

そのほか、辞書を引くと漢字で「手紙」は中国語の意味では「トイレットペーパー」に。
「床」は中国語の意味では「ベッド」という意味になることもあります。

我々が当たり前のように同じ漢字だから中華圏でも通じるだろうと思い込んでいても、まったく違った意味で伝わってしまうことがあり、より丁寧なコミュニケーションが必要とされること。またそうした文化の違いを我々が学ぶことを課題として感じました。
熊本県民テレビのニュース