国内の都道府県で“初”「COP28」に学生を派遣 脱炭素の取り組みなどを世界に紹介 鳥取県
UAE(アラブ首長国連邦)のドバイで開かれている気候変動対策を話し合う国際会議「COP28」。鳥取県から3人の学生が派遣され、県の脱炭素の取り組みなどを紹介しました。
学生のプレゼンの様子
「(日本では)若者の力が社会を変えるということが軽視されているように感じています」
12月1日、気候変動対策を話し合う国際会議COP28で鳥取県の学生が環境問題について訴えました。
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11月21日、UAEに向かう前に英語でのプレゼンテーションの準備を進めるていたのは、鳥取環境大学の横山椋大さん、三谷菜摘さん、米子高専の小島翼さんの3人。鳥取県では、2050年の脱炭素社会の実現に向け、取り組みを担う人材の育成に力を入れています。今回、活動の一環として、国内の都道府県で初めて、COP28に学生を派遣することになりました。
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11月29日、最後の打ち合わせから1週間ほどが経ち、いよいよ出発の日。大舞台を前にした意気込みはー。
三谷菜摘さん
「ここまでしっかり準備もやって来て、チームでここまでやってきたので後はしっかり登壇、そして現地の人との対話をしっかりやっていきたいと思います」
横山椋大さん
「準備は万端で気持ちもすごくワクワクしてますね。チームとしては、鳥取県の取り組みを紹介するだけでなく、将来を作っていく若者として何か先導を切ってやるんだというような発信をできたらと思っています」
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COP28の会場となっているドバイは、中東有数の世界都市で、高層ビルが立ち並びます。12月1日、日本政府が設置したジャパンパビリオン内のプログラム「ユース視点からのゼロカーボン移行」で3人は、約15分間のプレゼンテーションを行いました。
~プレゼンの様子~
小島翼さん
「環境問題には、テクノロジーやお金で解決できない問題が多くあります」
そして、環境問題の解決には人々の意識や価値観を変えていくことが必要だと訴えました。
小島翼さん
「自分が練習してきたことは出せたと思うので、自分的には満足かなと思います」
三谷菜摘さん
「鳥取の若者代表としてCOPという場で発信してきました。そして、これからずっと若者中心で先駆けて動いていこうよということを言いたいです」
3人は12月5日に帰国予定で、来年2月にはプレゼンテーションの成果や世界中の若い世代と行った交流など、COP28での経験を報告するということです。