防災志向で人気「調理用ポリ袋」 防災・時短に役立つ“湯せん調理”レシピ
度重なる台風や地震などの災害。防災意識の高まりから、今、ある調理グッズが注目されていて、品薄になっているケースも出ているといいます。
◇
災害と隣り合わせのこの夏、街では防災意識が高まっています。街の人に話を聞くと…
「最近ゲリラ豪雨で停電が続いたり。津波とか地震に限らず、いろんな防災意識はしていきたい」
「前は遠い未来みたいな感じだったが、最近は今あってもおかしくないという心構え。お水とお茶。使い捨ての箸とか1袋にまとめて一応常備」
「長く持つ食料品を買っといた方がいいかなと」
欠かせないのが「食」への備え。中でも、注目されているのが熱に強いポリ袋です
「ポリ袋に食材を入れて湯せんすることで調理ができる。常に自宅にはある状態」
一般的なポリ袋は加熱すると破れるおそれがありますが、高密度ポリエチレン袋は湯せん調理が可能です。災害時にもさまざまな料理が簡単に作れると注目されています。
そのうちの1つ、「アイラップ」は8月、日向灘で発生した地震後、売り切れが相次ぎ、転売防止を呼びかける事態に。無印良品でも99円で販売され、今月、売り上げが急増したといいます。(※湯せん調理ができるポリエチレン袋・40枚入り 税込99円)
さらに今、湯せんだけでなく“レンチン”できるポリ袋も登場。
クリロン化成開発営業部 岡里彩子さん
「ねじって口を閉じるような感じで、このままレンジに入れます」
家電量販店で実演していたのは「焼かない焼きそば」です。麺とカット野菜を入れて4分加熱。粉末ソースを混ぜれば、完成です。一般的なポリ袋より耐熱温度が高く、加熱してふくらんだ袋の中で蒸気が循環して、モチモチの麺に仕上がるそうです。(※レンジでおいしい袋モフ 10枚入り198円など)
お客さん
「簡単で早くてびっくりしました」
もちろん湯せん調理も可能で、実際に、能登半島地震の炊き出しでも使われました。
クリロン化成開発営業部 安原綾乃課長
「防災のためだけに使おうとすると、いざという時慌てるけど、日々の湯せん調理やレンジ調理でこの袋に触れていたら、もしもの時、アッていうところで使っていただける」
「防災」と日々の「時短」を両立。