ペット産業に異業種が続々参入 “コロナ禍”の影響も…
“コロナ禍”で飼い主の在宅時間が増えたことで、ペットの犬や猫が肥満になるケースが増えているそうです。そんな犬や猫のダイエット商品など、高まるペット人気を狙い、今、異業種の企業が続々とペット産業に参入しています。
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465の企業がペット関連の商品やサービスなどを展示するイベント「第11回インターペット~人とペットの豊かな暮らしフェア~」が、感染対策を行いながら、4月3日まで開催されています。
中でも多くの人が訪れていたのが、NECのブースです。
NEC AI・アナリティクス事業部 福田健二さん
「寝てていいよって送りますと、zzZZって返事が返ってきました」
ワンちゃんやネコちゃんとLINEを通じて会話ができるというサービスです。
NEC AI・アナリティクス事業部 福田健二さん
「センサーの中には3軸の加速度センサーと気圧計が入っていて、ビッグデータを使ってメッセージに変換しています」
なにやら難しい仕組みですが、つまりは、動物の専門家が開発した首輪のセンサーから得られるさまざまな情報を、独自のAIシステムで分析。メッセージに変換してスマホに送っているそうです。
活動量のデータも記録されるため、体調管理にも役立てることができるということです。
同じく、首輪につける商品「イヌパシー」は、心拍数などからその瞬間のワンちゃんの気持ちを分析。虹色はハッピー、緑はリラックスなど、5色で表示されます。
最先端の技術が目立った今年の展示会。もうひとつの傾向が、“異業種”の参入です。
イベント事務局 メッセフランクフルトジャパン・武田真由美マネジャー
「今まではペットフードとかペットのお洋服のメーカーがすごく多かったけど、異業種の方も増えまして」
そのひとつが今回初出展の「朝日加工」です。災害時、避難所でケージを広げスペースを確保できるリュックや、アウトドアグッズなどを展示していました。
実は、もともとは…
朝日加工 本坊健太郎さん
「弊社は生地を染めたり加工する会社。こういう生地、ペットに使いたいなとあっても世に出回っていないと。じゃあ僕らで作っちゃえと」
この春、新たにペット関連のブランドを立ち上げたということです。
同じく今回が初出展、外資系のインテリア会社「ノーマンジャパン」。海外の家庭ではおなじみだというくぐり抜けが可能なカーテンを展示しています。
ノーマンジャパン 板垣祥司取締役
「ワンちゃん連れてきて、『はいくぐりなさい』ってやっているので、バッチリだというのは感じている」
ペット事業への参入に手応えを感じていました。
そして、今年はこんな傾向も…。
イベント事務局 メッセフランクフルトジャパン・武田真由美マネジャー
「コロナ禍でペットも暮らし方が変わって、太っちゃったとか」
“コロナ禍”でペットの体重が「とても増えた」「増えた」と回答したのは27.8%にのぼるというアンケート結果もあり、“健康志向”を意識した商品やサービスが増えているといいます。
“コロナ禍”で高まるペット人気。進化した商品は今後、さらに増えそうです。