1000円のギター 実は大正時代に名人が製作した“元祖”だった…
中古販売店でジャンク品として販売されていた1000円のギター。実は、1859年に生まれた日本のバイオリン王ともいわれる制作者が手がけたギターでした。
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3月にSNSに投稿されたギターの写真。一見、変わったところは無いように思えますが、投稿者によると、「1000円で買ったこのギター、どうやら日本で最初にギターを製作した鈴木政吉が大正時代に製造したものらしい…」。
鈴木政吉とは、1859年に生まれた日本のバイオリン王ともいわれる制作者です。その名人が手がけたギターだというのです。
なぜこのギターを1000円で買うことができたのか?
今回のギターは、中古販売店の「HARD OFF」でジャンク品として販売されていたというのです。
投稿者・またの名をエリックさん
「一目で見て、これは古い良いギターだなっていう感じが。見た瞬間、コレは買いだなという感じで」
美術大学に通う傍ら、ギターを作る創作活動を行っているという投稿者。
ギターの底にある「ラベル」を調べると、「MASAKICHI SUZUKI」の文字があったといいます。
このギターは、本当に鈴木政吉さんが作ったものなのか、今も国産バイオリンを製作している「鈴木バイオリン」に聞いてみると…
鈴木バイオリン 小野田祐馬代表取締役
「規格等すべて拝見いたしまして、これは本物であると確信が持てました」
創業間もない、およそ100年前に製作したギターだということです。
鈴木バイオリン 小野田祐馬代表取締役
「ネットや中古店で出回るのはたまに見かけるが、元祖のギターが出回るのは大変珍しい」
2月に、35年ぶりにギターを発売したタイミングで100年前のモデルが見つかったことについて「奇跡的だと驚いている」と話していました。